2016年10月16日日曜日

【もやもやメモ】アイドルのダンスで気になること

アイドルのダンスを見ていて気になることがあります。
というか、「気になる時」と「気にならない時」がありまして、
それは「ダンス」と「ただの動き」の違い、のことでして。

それは、「変化する時」に起こるのですが、

振り自体に原因があるのか
表現者に原因があるのか
わからないというか、
両方のケースがあると思いますが。

例えば…

<例1>
アイドルでフォーメーション(全体の形)が
変わる時。

Aメロの最後の1小節(4拍)を使って
<形態X>から<形態Y>に
フォーメーションが変わるとします。

この変形(移動)に使う1小節の時の動きが、
「ダンスしている人」と「ただ動いている人」いて、
急に「ただ動いている人」が目立って見える時があります。

この移動の時間でも、音楽がはっきりとしたバスドラなどの
ビートがある場合は
気になることは少ないのですが、

パッド系のフワ〜っとしたら、
急にダンスじゃなくなる人がいて、
とたんに「ただの移動」になって目立つ人がいます。

私は、これが「面白いなぁ」と思います。

もちろん、
揃うべき所が、本当に揃う事を目指すことが
正解でしょうし、美しいし。
高度な技術があることの証明ですから、
できた方が良いと思いますけど。

アイドルはそういう部分も「可愛い」
と思えたりしますから。


<例2>
今度は、フォーメーションではなくて、
もっと個人的な動きについてです。

「こぶしをつきあげる」
「腕を振る」
「誰かを指差す」

こういう動きでも、
「ダンスする人」と、
「ただ動いている人」
がいて興味深いです。

ビートが鳴っていて、
複数人のグループの場合は、
動きがビートに合わせて止まるタイミングと
その時の角度が揃うと
揃っている感じが
見ていて分かりやすいと思うのですが、

本当に美しいと思うグループは、
そこが揃っているだけでなく

腕の動かし方などの軌道や、
手首の角度、指先などにも注意を払っていることが
「意識してみる」とわかりますね。

そういうメンバー同士で揃えるときも、
1人だけ「ただの動き」になっていると
揃わないので目立っていたりします。

それが、個人のダンスということで
見ていてもありまして、

Aの形からBの形になる
途中は、それが正しいのかな?と
思う時があります。

つまり、
Nちゃんがやるとダンスに見えるのに、
Xちゃんがやると音楽が感じられない
という場合です。

これは不思議だなあと。

ダンスをやっている人は、こういう場合を
どうやって乗り越えるのか
気になります。


例を2つ出しました。


「神は細部に宿る」というのか、
ドキュメンタリー番組でやっていた
コンビニのサンドイッチ工場で、
三角にカットしたサンドイッチを
袋に入れる直前に、
レタスなどをピンセットで直して袋詰するような

質の向上という意識で
突き詰めていくと、
そういうことまでケアしたくなる。
…みたいな。


ダンスって、フリ、動きと言っても
全身のすべてをつかう表現ですから、
目玉の動き、表情、ヘアスタイル、
さらに、観客を煽るタイミング、煽り方、
観客へのアイコンタクト(レス)による演出なども
含めた全部が渾然一体となって現れるものだと思います。

面白いし、ゴールがなく、
これぞアートの世界だなと思います。


常にダンスしていると思える好きなグループたち
↓↓↓




2016年10月11日火曜日

【もやもやメモ】アイドルになって何をやりたいのか

ツイッターでアイドルやアイドル情報をフォローする中で、
脱退やら、卒業やら、解散やらが多いことが
ツイッターTLの風景というか日常の情報になりつつあります。

それぞれの理由は、いろいろですから
私の思いはとくにありませんが

あるとすれば、
「みんなが希望した進路に就ければいいな」
という思いです。

芸能活動において「アイドル」は
ゴールではないという考えであるならば、

そのアイドルが頑張っている結果、
そのアイドル船はどこの港につくのかな?
って思うことがあります。


以前は、あまり考えていなかったというか、
思ってもいなかったのですが。

歌を歌いたければ、アイドルじゃなくてもできる。

演技をしたければアイドルじゃなくてもできる。

ダンスをしたければアイドルじゃなくてもできる。

ちやほやされたければ、アイドルじゃなくてもできる。

これらをまとめてできるのが「アイドル」だし、
その上で、その結果、芸能の道を歩まなくてもいい。

だってアイドルは「仕事」ですから。


ニュアンスはなんとも言えないのですが、

最近、なんでも「アート」だなと思うのです。

全身全霊で、限られた自分の人生の時間を使って、
何をやってもいい。

それを評価してもらう。褒められるかもしれないし、
けなされるかもしれない。

食べていけるかもしれないし、
食べられないかもしれない。


その上で、それでも、
「いまも「アイドル」でいたい」と思う理由ってなんだろうと。


「アイドル」って「アート」だなと。かっこいいなと。


青春時代の思い出つくりならその限りではないけれど、

そうじゃないなら、
自分の武器をちゃんと確認して、装備を整えて欲しい。
勉強を勉強と思わないで、
楽しんで研究をしてほしい。

何が、世間に引っかかってくれるかはわからないので、
武器をちゃんと世間に披露して欲しい。

AKBにしても、ももクロにしても、
事務所の戦略があって売れたというよりは、
メディアが面白がる「キャッチー」なものがあったことが
まずあったと思います。

それだけのキャッチーな企画を発想・実行できる事務所の体制がある
ということは、まぎれもなく事務所のチカラといえるけれど、
他と違うことをやらなければ勝てないという成功体験があるから、
事務所はそれをできる。そこが凄いところだなと。

何が言いたいのかというと、
「キレイなだけでは売れない」
「かっこいいだけでは売れない」
「ダンスがうまいだけではうれない」

ということです。
もちろん、日本で1番ならその限りではないですが。

ここが、「イスはひとつしかない」と
よく言われる部分でもあると思います。

でも、
「あなたのイスを置く場所を作れば良い」と私は思っていて。

それは可能だと思います。

その方法のひとつとして、
「他がやっていないことを探す」という当たり前のこと。
これしかないのかなって思います。

いや、「探す」というより、
「そういう人かどうか」ということなのかもしれないです。


ほとんどのアイドルは、ライブとリリイベが日常だと思う。
安室奈美恵さんだって、B'zだって、主な仕事はライブ。
文字面だけ見れば、アイドル達と同じ。


ならば、
常に替えの聞かない存在になることができれば、
アイドルだって、そのまま50代、60代につながって
活動できるかもしれない。


俳優を目指すなら、トレーニングや経験をして、
いまからだって俳優の仕事をした方がよいですし、


テレビは、その時に面白い人がピックアップされる機械だと思うので、
テレビに出ることを目標にするようなものでもないと思うので、

こうなりたいという「欲」をちょっと横に置いて、
「どうしたらみんなに楽しんでもらえるか」を考え続けたら
答えがでるかもしれない。



いや、わからない。



あ、アイドルには、
ファンの興味を追いかけないようにしてほしいです。
よく「付いてきてください」とアイドルは言いますが、
その言葉どおりにファンの先にいて欲しい。

2016年10月10日月曜日

【ぼんやりメモ】テレビの言葉のテロップフォローについて

テレビ番組などの映像を作りながら、
どのくらいテロップを入れるべきか、
いまだにうだうだと思ってしまいます。

思いつくままに、文字にしてみます。

もう言葉のフォローは、
無くてもいいんじゃないかな?って思う時があります。

バラエティ番組はテロップだらけです。
もともとキーワードやパンチラインを分かりやすく強調して
伝えるために演者の言葉を文字にして入れ始めたと思います。

テロップだらけになったのは私の思う理屈は、

面白い番組を作ろうとする時に、
面白いシーンばかりで繋いでいくわけですから、
ほぼすべての言葉が、パンチラインになりますから、
すべてを「テロップフォロー」したくなります。
当然といえば、当然ですね。

映像はすべてのカット(ショット)に意味がありますから、
意味がなければ繋げないものですので。

そして、同時に、
「ここに入れて、ここに入れないのはおかしい」
みたいにもなりますから。

結果、テロップだらけになります。

テロップのデザインや動きも演出の一部で、
すごく凝ったものも沢山ありますから、
テロップを入れたことで面白く「感じる」のは
大いにありますよね。

笑い声の効果音を足すのも似ているかも知れません。
効果音ですから、ジャンプした映像に、
「ピョン!」みたいな
効果音をつけることと同じですね。
音が合ったほうが笑える。

YouTubeで芸人さんのネタをまとめた映像がありまして、
ほぼ同じネタをテレビ録画したものの中で、
笑い声SEがあるものと、無いものが見られたりするのですが、
笑い声がある方が面白く感じるのを実感しました。
人間の生理として、そう感じてしまうんだと実感しました。

そうそう、

字幕放送は重要ですし、必要です。
音が聞き取りづらい人や日本語を学んでいる人だけでなく、
意図的に音声を小さくしている公共施設の待合スペースなど便利です。
どうやって作っているかなどは、フジテレビのサイトに
詳しく書かれています。

【字幕放送 - フジテレビ】
http://www.fujitv.co.jp/company/action/jimaku.html


テロップフォローの話
番組によっても、演出が違うので必要度は違いますよね。

ドラマや旅番組ではほとんど入りません。
つまり、バラエティ要素の度合いで
テロップフォローの量は変化するんですよね。

私の好きな番組「鉄道ひとり旅」。
私が見るときはいつもダーリンハニーの吉川さんなのですが、
ぜんぜん画面に文字が入りません。

それが映像に没頭できて、
見ている私は、これから何が起こるか、どこへゆくのか
思いもしません。ただ、一緒に見続けているだけです。

それが面白いのです。

【鉄道ひとり旅】
http://tetsudo-ch.com/program/708.html


BSなどの旅番組もテロップが入らないものが多いですよね。

編集作業的にも時間がかかる、
時間はコストになるから入れない(入れられない)という場合も
あると思いますが、

単純に、
テロップに視線が奪われると
肝心な画面の中身を見てもらえないという場合もありますね。
私としては、ここが、最大のジレンマなような気がします。


あと、母(66歳)のテレビライフを見ていると、
テロップを読んでない。表示速度にも追いついていない。

母「これ、ひょっとして、浅草のお店じゃない?」

私「さっきからサイドに書いてあるし」

母「ほんとだ」

ということです。


テレビって、
分かりやすく整理することが得意なメディアで、
サービスが行き届いて、それがどんどんアレもコレも
となって今の状況があるわけですけど。


いろんなパターンがあって、編集理論や哲学がありますから
個別の案件毎に考えるべきもので、結論がだせるものでもないと思います。


バラエティ系のものでも、テロップフォロー、
サイドも入れないでやるタイミングをはかっています。
(笑)


以上、ただの思いつきです。









2014年11月2日日曜日

GALETTe 〜インストアな日々を振り返り編〜

【夢】と言うと、届かない気がする?

【目標】と言うと、つかめそう?

【ゴール】と言うと、そこで「終わり」みたい?


【私】が小さかった頃、
いつもお母さんやお父さん、
学校では先生達に【どこへ行けばいいか】を教えてもらっていた。

でも、色々な世界にふれて成長する中で、
【ここへ行きたい】と思うようになった。

これを食べたい。

ここで遊びたい。

この服を着たい。

こんな髪型にしたい。


こんな大人になりたい。


こんな仕事をしたい……


自分の足で歩いていこう。


目の前には、いつも壁があり
「越えられるかい?」と聞いてくる。

何が【正解】なのか分からないこともあるけれど、
不安から目をそらすように、
やるべきことに一生懸命に向き合った。


後ろを振り返れば、
あの日の自分が遠くに見える。

今の【私】を見て、少しホッとしたようにも見えた。


「よし!…前を見よう」


強い想いは、時間も距離も超えられる。

昨日までの【私】が、証明してきた。




GALETTe というグループが素晴らしい。


この「素晴らしい」は「好き過ぎる」とほぼ同じ意味なので
この点の異論は認められません。


11月1日(土)

秋葉原 アソビットシティ。


これからの目標と 計画が発表されました。


(近い)将来、
日本武道館でコンサートを行うこと。


そのために、2015年4月まで、
単独コンサートを各地で行うこと。


■少し振り返って…

この約一ヶ月。私は、
4thシングル「She is WANNABE」の
予約インストアイベントに通いました。

これは個人的に仕事環境に変化があったりして、
イベントに参加するには、好条件が整ったので、
それはもう「行けるだけ行ってみよう」という感じでした。

日数にして19日。

平日は、
「GALETTeイチの美脚」でお馴染みの四島早紀さん と、
19歳の「のんちゃん」こと、ののこさん の2人(さきのん)で
主に関東圏でミニライブと特典会を開催していました。

これは、古森結衣 さんと保坂朱乃(あやの)さんの高校生組は
基本的に平日はアイドル活動が困難なことによるものです。


週末は、
GALETTe 4人でのインストアイベントです。


■インストアイベントの見どころ・素晴らしさ

当たり前ですが、
前述の私が見た19日の中で、すべてに"さきのん"コンビがいたわけです。
もう、見れば見るほど、二人の話を聞けば聞くほど、
このコンビが好きになったわけです。

このコンビの基本パターンは、
のんちゃんのオリジナリティがあり過ぎる個性や日常の出来事を
早紀ちゃんがいじったりスカしたり盛り上げたり。
ただ、こう書くとのんちゃんがイジられるだけのようですが、
そういうことではありません。

ここが「のんちゃんが、のんちゃんであること」の真骨頂なのですが、
のんちゃんは、ただの"のんびり屋さん"ではないのです。
(誰も誤解してないと思いますけど)

自分の言葉をもって、天才的に鋭い感性をもっていて、
早紀ちゃんへの反応と切り返しのバリエーションがそれはもう見事なのです。

これは早紀ちゃんのスムーズな話運びが素晴らしく、
のんちゃんとの信頼関係があればこそなのですが、
このインストアの日々、さきのんコンビに
何度、笑死させられそうになったか。

エピソードのタイトルとしては…

・エスカレータに乗るのが苦手
・エレベータのボタンが苦手
・枕を使わない
・アナログ時計が苦手
・掛け算が苦手
・自動改札が苦手

…などとなるのですが、
このエピソードは爆笑しつつも
誰しもが、その後に、
心底、のんちゃんが大好きになります。

のんちゃんに特化して感想を書くなら
こうなるのですが、

”さきのん”は、いない高校生組の話も沢山してくれました。

これによって、GALETTe 4人の個性に奥行きが出て、
その魅力が立体的に感じられるようになりました。


これはMC時間が比較的長い”さきのん”回ならではの部分です。


そして、4人になると、

"根性と才能と責任感をカワイイで包んで人の形にしたらできた人"こと、
古森結衣さん(ういたん)がいます。


これまた、ういたんがすごいのです。


インストアでは、ステージが低い場所もあり、
客席の後ろの方からは、少しコンパクトなういたんが見えにくい時があります。
その時のお約束として「ういたん、どこ?」と一部のお客さんが言ったりします。

それに対する、ある日のういたんの返し。

「オーラを見てください!」(^_^)/

これには、シビレました。素晴らしいと思いました。

こういうユーモアのセンスは宝物だと思います。
教えてはぐくめるものではないので、
家庭や学校での生活の環境で培われた感覚と能力なのだと思います。
これを聞いて、より一層、好きになりました。

ういたんは、
瞬時に会話の理想の着地点がイメージできます。
何を求められているかがすぐに分かります。
これも天才的。

そして、ういたんの凄いところは、この先です。

それは、
自分を出し過ぎないコントロールができるところです。


これはライブ中の緊張感がある中でも、
全体が見えていて、他のメンバーの話を聞けていて、
その中で、ちゃんと会話ができるのです。

そうかと思えば、
イベント(特典会中)に、赤ちゃんがくれば走っていっちゃうし、
ライブ中、盛り上げる為なら、フォーメーションから外れちゃう。

これも自分の役割やライブで何をするべきかが
認識できているということなんです。

人一倍、周りをよく見ていてアンテナをピンと張っているんです。


沢山ある GALETTe の凄いところの中から
イベントについて書くなら、

「4人が自分の言葉を持って会話ができる」ということと、
「1ミリのすきまでも、楽しくしようと努力して、実現できる」ということ。

例えば、
同じ時間にイベントをやっているということで、
東京と福岡を電話でつなぐことは、
つながった事だけでも精神的なつながりを感じられて感動的ですらありました。


GALETTe は沢山の魅力があります。

これから単独公演が始まりますので、こちらも期待です。





2014年10月27日月曜日

リンクス 佐藤ありさ さん 〜成長するということ

10月26日(日)

ライブハウス。上野brash。

この日は、
上野brashが閉店するとのことで、
朝から多くのアイドルが出演するライブとなっていました。

仕事が終わって会場に着くと、
外には、思い思いの格好の沢山の人がいます。

入口で、チケットを購入して、
階段を降りてフロアに入ると満員。

熱気は充満。酸素は薄め。

 

この日の私の目当ては、
リンクス  佐藤ありさちゃん。

ありちゃんは、
「映画 暗殺教室」の撮影の為、
およそ1カ月、リンクスの活動をお休みしていました。

撮影を終えて、
10月の中頃に、リンクスへ復帰しました。

私とはタイミングが合わず、
やっと〈ありちゃん〉の復帰後のパフォーマンスを見られるというわけです。

混雑のフロアの中、
なんとかいくらか前の方の端へとたどり着き、リンクスを待ちます。

いつもの登場曲にのせて、
メンバーがステージへ。

〈ダークな不思議の国のアリス〉というコンセプトの仮装です。

※詳しくは、リンクスのツイート等をご覧ください

その衣装やメイクの質の高さにまず目を奪われます。本当によくできていました。


人気曲を立て続けに披露します。
客席も盛り上がります。

さて、ありちゃん。

基本的に、
私の視線の8割は、
ありちゃんを追ってるわけですが、

映画撮影を経て、色々と表現力が増していることがわかりました。

はっきりしているのは、
セリフの言い方・表情です。

発声が変わりました。
明瞭に聞こえるのだけれど、
強い言い方ではなく、
自然なのだけれど、雰囲気がある。
そんな印象です。

パフォーマンス中も、
印象が少し変わりました。

これは、5人から4人にメンバーの人数が変わった事による、
フォーメーション、振り付け、
気持ちの変化は
もちろんありますが、

ありちゃん以外の3人も、
ありちゃんの不在の時期を3人で支えた力強さを感じました。

ありちゃんは、
フレッシュさはそのままですが、

以前ほど、
照れなくなっていました。

子どもっぽさが減ったというか、
しっかりしたように感じました。

「アーティスト・表現者の階段」を
ひとつ登ったのだと思います。


私は、それが、嬉しかったです。


先輩メンバーの後ろで、
はにかむような、少し恥ずかしがり屋の女の子が、

大きなプロジェクトで、
プロの表現者としての技術と自覚と自信と責任で、

屈託のなさ、人懐こいキャラクターと
愛らしいルックスはそのままに、

地に足のついた、
女性アーティストになりました。


感動的な一夜になりました。


2014年8月17日日曜日

みっちゃんありがとう〜ミニワンマン 光恵Forever〜

いつも別れというのは寂しく、切ない。そういうもの。

分かってる。


ステージでは泣かないと決めた。

笑顔で見送ると決めた。


でも、難しいかもしれない。


だって、
もう、本気の5人が駆け抜けた日々が、
胸の奥でウズいているんだもの。




8月16日(土)上野BRASH。少しおして19時05分。

リンクスのいつものSEに合わせて、メンバーが登場。

佐藤ありささんも、今日のすべての瞬間を味わうように、
気合を込めて、観客を煽る。

満員の観客も、拳と声を合わせて、5人へのエールを送る。


1曲目は、イカネバの娘。(衣装も同曲のもの)

いつもとは違う雰囲気。楽曲のイメージから、
メンバーの表情がキリッとしているだけではないことはすぐに分かった。

みんな目が赤かったり、少し潤んでいるのだ。


ステージ近く、端から見ていた私の場所からは
そのように見えた。


「切ない出来事は、女性をより美しく見せる効果があるのかもしれない」

などと、誰かに怒られそうな事が、頭をよぎった。


2曲をパフォーマンスして、MC。
いつも通り彩川ひなのさん(ひなりん)が進行。


〜私はひなりんのMCが好きだ〜

堂々とど真ん中の言葉を観客に投げて、
観客の反応が薄いと、自己解決する感じが好きだ。
誰にでもできるMCじゃない。

私自身は、
(仕事というのもあるかもしれないが)
率先して、空気を読み、拍手などの反応をしたくなる。
だから、ひなりんを一人にしたくないと思ってしまう。

ただ、今日は、特に観客側にもいろいろな感情が混じり、
MCひなりんをポツンとさせてしまったかもしれない。

これはこれで、自己解決、自己肯定するひなりんが
とても愛おしく思える瞬間があるので、
ひなりんの「MC力」を示す場面ということで、
アリだとも思える。


このことに限らず、今日はMCの端々で、
おかしなテンションが巻き起こす、
おかしな言い間違いや会話の歯車のズレが見られた。
微笑ましかった。

そのくらい、さいとう光恵さん(みっちゃん)の卒業、
卒業公演のパフォーマンスを全うすることは、
メンバーの中で「いつものライブとは違う」ものだということが感じられた。


ことリンクスに関しては、
私はこういう人間味の部分が大好きである。


〜3曲連続でパフォーマンス。その後、MCをはさみ、

アルバム「Links to You」にも収録されている新曲「ツバサノウタ」を披露。
この楽曲は、4人でパフォーマンスする最初の楽曲ということで、
みっちゃんは一度、退出。

「ツバサノウタ」は、リンクスらしい楽曲で、作詞は喜屋武ちあきさん。
振り付けは、はるるん。お見事!
観客が一緒に声を出す部分があるが、ひなりんと谷中唯彩さんを中心に
先導してくれるので、とても盛り上がった。


「ツバサノウタ」の披露後、今度は、
初期の白いドレス風の衣装に変身したみっちゃんをステージに残して、
4人が退出。


〜みっちゃんのトークコーナー。

今回のライブをもって卒業する、さいとう光恵さん。
ここからトークコーナーが始まった。

リンクスHPプロフィールページ
http://www.links1919.com/profile.html

みっちゃんのTwitter
https://twitter.com/mittsun03

リンクスの公式ブログ
http://ameblo.jp/links1919/


みっちゃんは、今日までいた最後のオリジナル・メンバー。

リンクスの始まりの話、メンバー遍歴、急にメガネキャラになった話。
現メンバーの第一印象など。

その語り口は、みっちゃんらしく、丁寧で優しくて、暖かくて。
「オチがなくてごめんなさい」などと気を使いながら、
言葉を選びながら、思い出をひとつひとつ紹介してくれました。

ありちゃん(当時中二)との初対面の時には、
ありちゃんのお母さんが一緒で、
「よろしくお願いします」と言ったみっちゃんに対して、

ありちゃんのお母さんが手で、
ありちゃんの頭を押して、お辞儀をさせるという、
シャイなありちゃんの一面がよく分かるエピソードなど、
みっちゃんらしくほのぼのとした切り口で楽しかった。


〜ライブ再開。退出していた4人も初期の白いドレス風の衣装でステージへ。


私はこの衣装を初めてみたのですが、素晴らしかった。


白という色の持つ、みずみずしさ、
スタイルの良さがよく分かるシンプルなデザインのドレス。
ヒールのあるキラキラの靴。


全員、美しかった。

そこから初期曲のパフォーマンス。


リンクスのダンスの特徴だと私が勝手に思っている速度の速い横回転。
ドレスだとどこかの舞踏会でも来たような華やかさに目を奪われた。


そして、
この時、大友波瑠さん(はるるん)の靴が壊れ、
途中からライブ終了まで、はるるんは裸足になった。

「裸足になったら、動きやすい」と、はるるん。

私は、
はるるんの時々掴みどころがないようにも思える自由さ素直さが好きだ。
魅せるダンスができる勘の良さ。ルックスの良さ、スタイルの良さ。
今日のスタイルも素晴らしかった。

ドレスを着て、花飾りのようなカチューシャ(?)をつけて、足は裸足。

「どこのお姫様が休日にお花畑で踊りだしたのかしら」
というような、はるるんにぴったりのスタイル。可愛かった。



〜MCでは、5人でリンクスの思い出。

昔やっていた自己紹介を披露。

遠征での朝、なかなか起きないメンバーの話。
本当に、5人が仲が良くて、他の人が見たらくだらなすぎて
呆れるだろうという話。

こういう話は、通常のライブでは、
MCの時間の長さの関係もあり、こんなにタップリと聞くことがなかった。

今日が、みっちゃんのラストだから聞けたとも言えるが、
押し迫る時間を意識しなければ、もっと簡単に笑えたと思う。

そんな感情も含めて、今日という日を
みんなで共有する意味があるのだろう…とも思った。


〜そして、ライブも終わりの時が近づく。


3曲連続でパフォーマンス。

ところどころで、メンバーそれぞれが、感極まって、
涙をこらえるような表情。

その場所がメンバーによって違う。

当たり前のことではあるが、
メンバーそれぞれのみっちゃんへの想い、
記憶、リンクスの記憶のありかが違う。


ついついアイドルグループを「リンクスって◯◯って感じ」などと
ひとまとまりで話したり、ひとつのイメージで認識していたりすることがある。


でも、その中身、メンバーは一人ひとり、
生きてきた歴史が違う。性格も違う人間だ。

もっと個々を尊重して応援したいと思った。


〜最後のMC。


みっちゃんからメッセージ。

「今日、今まで、ライブが本当に楽しかった。
これが最後だという実感が沸かなかったから、
ツイッターにもなんて書いていいのか分からなかった…」


みっちゃんのリンクスでの日々が、涙になった。
言葉以上に、涙が、表情が語っていた。


「人付き合いは得意な方ではなかったけれど、この5人とはリラックスできた…」

「お客さんが多い時も少ない時もすべてのライブが楽しかった…」

「ファンの人と話すことも楽しかった…」

「沢山の人を巻き込んだ決断。この選択を頑張ります…」

「4人の新生リンクスをお願いします!」



「…私と出会ってくれたすべての皆さんに感謝しかありません」




「そして、4人の新生リンクスをお願いします!」



そう言って頭を下げた。







…ステージでは、泣かないと決めていた…




…笑顔で送り出すと決めていた…




ありちゃんは、涙がこぼれないように天井を見つめていた。




ひなりんが言葉を続けた。泣いていた。

「リンクスは終わりじゃありません!
4人になった新しいリンクスを、これからも応援してもらえたら嬉しいです。
これからも応援してください!よろしくお願いします!」
5人が頭を下げた。

ひなりんは、いろいろなことに気を配れるしっかり者。
メンバーの中で一番感情をコントロールして、進行に努めていた。

その彼女の張っていた気持ちの糸が切れたのが見えた。



そして、

ひなりんとみっちゃんが強いハグ。


「ありも、ギュッとしたい…」と、ありちゃんが言葉をもらす。


客席から笑いが起こる。


「だったら、はるも」と、はるるん。


「じゃあ、みんなでまとめてしちゃえば!」と唯彩ちゃん。


5人が、ハグでひとつになった。


「うらやましいだろ〜(๑´ڡ`๑)」と客席に向かって。
ひなりん。笑顔。




最後、曲フリは、みっちゃん。

「曲フリしたくない…」




でも、気持ちを飲み込んで、新しい一歩を踏み出した。



「心を込めて歌います」




「…光の先!」




メンバーは、客席に背を向けた。


ハイハットと8分音符で刻むギターのイントロ。
バスドラムが鳴り、ギターのアルペジオ…。


客席は、沢山のオレンジ色のサイリウムが光りだす。


その光が、5人の背中を染めていた…。



曲中も、最後のパフォーマンスを噛みしめるように、
目を合わせて、涙をこらえて笑顔を交わす5人。


間奏のあと…


「つながる喜び 初めて感じた ひとりじゃないリズム みんなの温もり」


ありちゃんは、踊れなかった。
踊れないくらいに、体の動きが止まるくらいに、
泣いていたから…。

かみてで泣いて立ち尽くす、ありちゃんを
ひなりんが中央へ引き寄せた。






「光の先」が終わり、みっちゃんから最後の挨拶…


…その前に、


ファンからのメッセージと花束の贈呈。


改めて、みっちゃんからのメッセージ。


「こんなに沢山、集まっていただき、ありがとうございました」

「新しいリンクスも、皆さん一人ひとりの人生も、応援しています」


「言いたいことの10分の1も言えなかったので…ブログ書きます」


優しい笑顔とともに、
なんだか、みっちゃんらしいなと思った。




〜アイドルがどんなに仲が良くても、アイドルファンにしかできない事がある。


それは、客席からステージを見ること。





今日までの、みっちゃんとの思い出。
ステージの上とバックステージは5人のもの。

5人が揃った客席からの思い出は、私達のもの。
一緒にすれば、みんなのもの。

大切にしながら、明日の楽しみを探せばいい。



もう私達は、つながっている。



つながらなかった私達はどこにもいない。



リンクスとつながったファン。

ファンとつながったリンクス。


みっちゃんとつながった、みんな。

みんなとつながった、みっちゃん。




つながった私達しかいない。

2014年8月16日土曜日

なぜ Doll☆Elements には「それ」ができるのか

とにかくDoll☆Elements(以下、どるえれ)は質が高いのです。
http://www.doll-elements.com

ルックス、コンセプト、楽曲、振り付け、PV

そのどれもが圧倒的な完成度なのです。





私の生涯のベスト級PV【君のトナリで踊りたい!】のPVを見た時に
「このPVは一生見ていられる」と思いました。


「アイドルに求めるもの」、
「アイドルの何か好きか」というのは、十人十色だと思います。

ただ、そういう「個人の好み」の問題とは別の次元で、
「大衆に届くクオリティ」というものがあります。

圧倒的な完成度の前に、人は、
好き嫌いとは無関係に「認めざるを得ない」状態になります。

そのレベルの完成度が、どるえれにはあります。


少し脱線しますが、

前提として、書かなければいけないのは、私は「プロ」が大好きだということです。

アイドル本人にもプロのエンターテイメントとしての「見どころ」を期待します。
その世界を作り上げる周りのプロ達にも見たこともないような世界を期待します。


もちろん、【アイドルの楽しさ】には、
未完成な初々しさや手作り感、劣悪な状況でも頑張っている姿などに、
グッときたり「応援したい」と思うスイッチがあることも承知しています。


ですが、
私はライブやPVの作品から受ける印象を純粋に味わいたいと思っています。
握手会などでの印象にも引っ張られないように心がけています。


私は、心が弱いので、
頑張ってることや握手会で懇願されたりしたら引っ張られてしまうのです。

しかし、それは作品の評価ではないので、
例えば、友人に聞かせても、
私が感動している程の好印象は与えられない場合が多いのです。

そういうこともあって、「もっと作品に焦点を合わせなければ」という
心境になったのです。


その心境のきっかけのひとつは、どるえれです。


5人のルックス。間違いのない可愛らしさ、美しさです。

コンセプト。「お人形」と「変身」。
これはメンバーのルックスとブレることのない衣装やスタイリング、
PV内で使用されているセットなど。

楽曲。歌詞に「どるえれ」を多様することや、かわいいセリフ、
ガラリと大きく展開して三拍子になったり自由な構成。
チャイム(ベル系)の音色、ハープ系の音色でファンタジックに彩られた
華やかなバックトラック。

TIF2014でも、限られた時間ではありますが、
どるえれファン以外も多く集まるということもあり、
ライブでは、こちらの音声がまず会場に流されてから
パフォーマンスが始まりました。

その「コンセプトをしっかり伝える」姿勢も素晴らしいですし、
自信を感じさせます。





長々と書いて参りましたが、

どるえれの見どころの大きな部分は、

「衣装とスタイリング」だと声を大にして言いたいのです。

前述の「君のトナリで踊りたい!」のPVを見た時に、
「なんだ、このかわいい衣装は!」と思ったわけです。

AKB48の台頭以降、制服風の衣装のアイドルが沢山、
見たような気がします。
仮に「AKBとはコンセプトは違う」と言っても、
制服風衣装のカテゴリーであることは変わりません。
(今はAKBは学生服風の衣装で見ることは少ないですけどね)

では、他にどんな衣装で、AKBでも、ももクロでもない、
新鮮さやオリジナル感を出していくのか。

その問いに対して逃げずに真正面から考えた、
その一つの解答が、
どるえれの衣装とスタイリングだと思うのです。


どるえれの衣装について、私が好きな部分は、
【リッチな質感と細部までの作り込み】と
そこから感じられる【どるえれ愛】です。

ライブ・イベント等、生で肉眼で見るとよく分かります。
細部まで丁寧に仕上げられているのです。

デザインが上品でかわいくて、
メンバーのルックスの長所を一層、魅力的に見せるようなデザイン。

歌詞にもあるように、必ずミニスカート。
帽子などの小物系も細かく考えられています。

そして、
「君のトナリで踊りたい!」の一連を経てこう思うのです。

「こんなにメンバーを魅力的に見せてしまったら、次はどうするのよ!」と。

しかし、そこは素晴らしき【どるえれチーム】です。




…期待を超えてくれるんです(笑)。

「お人形は箱にしまわれて…」という物語。
PVでもコンセプトを守っています。
画質も良く細部まで抜かりがありません、
プロの仕事が堪能できます。

前作に比べて映像の内容や編集がアグレッシブにしています。
(もちろん曲調ありきですけどね)

コンセプトを大事にしつつ新しい魅力も提示していく
その手際の良いストーリーテリングに酔わせてくれます。


そして、またまた、思うのです。
「アルバムが発売になるらしいけど…」



…超えてきます。


10月1日(水)
「私たちいつでも君の味方だよ Doll☆Elementsです!」
http://www.doll-elements.com/news/article.php?id=436


濃い青の衣装でキリッとした可愛らしさ、
リカちゃんハウスのようなイメージのジャケット。

色違いの王冠もかわいいです!



というわけで、

なぜ、どるえれには、
「それ」=「期待を超え続けること」ができるのか。


これは沢山のプロが「どるえれをもっと輝かせたい」という
【どるえれ愛】があればこそ。

そして、

その要求に応えるだけの魅力をもつDoll☆Elementsの5人がいればこそ。
沢山の要素ががっちりとハマりその連携が1つの目指すところへ動き出す時、
速度も馬力も一層レベルアップします。


どるえれ。もっと面白くなりますね。


P.S.
権田さんのMCのスピード感、素晴らしいです。
ライブ未体験の方はそこにも注目を!(^_^)/



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