2014年1月27日月曜日

恋はパニック!あのPVのワケ〜ベビレ@大宮アルシェ

本日、14年1月26日の大宮アルシェでの「恋はパニック」発売イベントに
参加して、その帰り道。

私が電車に揺られながら思った事は2つ。

1つは、

活動を続けた結果が
観客の動員として実っていくということは、
こういう事なんだなということ。

ベイビーレイズの5人、事務所の頑張り、
ファンの応援。

前回の「暦の上ではディセンバー」の時の
同じ大宮アルシェの時よりも(その時は小雨でしたが)
明らかにギャラリーが多かった。

ミニライブ後の一斉握手会での、
ひとりと話せる時間が短くなった、
進行速度が速くなった。

これは、良いことですね。

売れていく、売れていっている。
ということですから。

もちろん、長く話をしたいという方もいるでしょう、
そういう方は多くCDを予約していただくというのも
正しいルールですね。

私にとっては、
握手会は、
その列を通りがかりの(非ファンの)ギャラリーに見てもらうことで、
「ベイビーレイズって人気なんだね」という、
つまり、ラーメン屋の外の行列のような効果があればいいかなという
程度にしか考えてませんので、

速度を上げてもその効果は十分あると思います。

実際、尺が伸びたところで、私は、
特別な事を話すわけでもありませんし、
「お疲れ様です。素晴らしかったです。」
を別の言い方に変えている程度のつまらない発言ですから(笑)


私のことなんてどおでもいいのです。

「すごく溜飲が下がった」と言いたかったのでした。

それはつまり、

2013年の「暦の上ではディセンバー」からの
怒涛のメディア絨毯爆撃がありました。

それで、確実に、ベイビーレイズの世間での認知度は上がりました。

しかし、

楽曲としての「暦の上ではディセンバー」は、
本来のベイビーレイズのオリジナル曲と言うには
外からやってきたチャンスとしての色合いが濃いので、
その楽曲の位置づけが少しフワッとしていたのです。
(あくまで私は、です)





なので、

「暦の〜」の次の楽曲が、気になっていたわけです。


そして、

発表されたのが「恋はパニック」です。

一聴して、これまでの楽曲よりも
可愛らしく、5人の歳相応な明るいものでした。

そして、PVは、これまたドッキリ要素の強いコミカルなもの
歌っているシーンの無いものでした。


ベイビーレイズは、踊らないPVも複数発表しているとは言え、

果たしてこのPVは、どのくらい評価されるのか…?





などと老婆心全開でした。

「私がライブなどで知ってる、5人はもっとかわいいのに!」
などと思ったりしたものです。


しかし、


そんな老婆とも今日の大宮アルシェでおさらばとなりました。

なぜって?


簡単です。


「恋はパニック」の振り付け・パフォーマンスが
度肝を抜く素晴らしさだったからです。


私は、
「ベイビーレイズの魅力」を一言で言うなら

「等身大の健康的な可愛らしさ」だと思っています。


「暦の〜」までは、基本的に、前向きに立ち向かうという、
ベイビーレイズ自身の境遇やメンバーの思いが強く反映された楽曲で、
振付も、かっこいいもの、

戦隊ヒーローのように5人が、ポーズを決めるということを
意識的に組み込むことで、

文字通り、アニメのヒロインのような美しさ・儚さを表現していたように思います。




私も、もちろん、その魅力に見入っていたわけですが、

それは例えば、

大矢さん、高見さんの面白いキャラクター、
傳谷さんのちょっと抜けたところもある癒し系、
林さんの真面目さからくる、ほっとするような可笑しみ、
渡邊さんのつかみどころのない宇宙のような存在感。

これらは、ファンにはお馴染みだったわけですが、


今回の「恋はパニック」では、そういうベイビーレイズの
楽しい魅力がこれでもか!と細部に渡りつめ込まれているのです。


そして、これは紛れも無く、

「暦の〜」があったからこそ到達出来た場所だったのです。

歌詞とリンクした振りを表情豊かに表現することは、
まさに「暦の〜」で幅が広がったものだと思いますし、

それを踏まえた振り付けを、
可愛らしい魅力的なオリジナル楽曲で最大限に表現すると。

あのびっくりPVは、アイデア賞の猫騙しだったのですねぇ。

「すごい振り付けが待っているぞ!」

と言われていたのです。


真似したくなる振りのオンパレード、
コミカルさと可愛らしさ、


ここまでやれるのは、
「暦の〜」をやってるベイビーレイズだからと
言ってもいいと思います。

その「恋はパニック」のダンスバージョンが
映像になると、
どんな感じか気になりますが、
それは初回B版を買うしかありません。




ちょっと、
生で一度、「恋はパニック」のパフォーマンスを見た頂きたい。
コミカルな振りと、ころころと変わる表情に、
身を委ねていただきたい。


「恋はパニック」

私には、生涯ベスト級の振り付けです。
面白くて、可愛くって、かっこいい。


はてさて、

武道館に行くという約束まで1年を切りました。

ここで、ついに、
ベイビーレイズのオリジナリティというものが
完成されたように思いました。


踊らないPVを作る人達は、

一番、アイドルが踊ることの大切さを知っている人達でした。

一番、アイドルが踊りで表現できることの可能性を信じている人達でした。


以上。


2014年1月3日金曜日

アイドルPVの理想とは〜ベビレのPVについて

あなたは、どんなPVが理想ですか?

そもそもPVには、2つの意味がありますよね、

1:知らない人への名刺的な役割
2:ファンの人への継続的な期待と安心感

ということで、
ベイビーレイズの1月29日発売の「恋はパニック」のPVです。

今回のPVは、パニックにちなんで、
パニックなる瞬間をハイスピードカメラで撮影した映像と
コマ撮り風のシーンの2シーンでできています。


では、御覧ください。




これまたチャレンジングな作品だなぁと思いました(笑)

…踊っていません。


いや、いいんです。踊っていなくても。

サビで踊るかなと思いきや、最後まで踊りません。

今後、ダンスバージョンのPVが作られるのかは分かりませんが、
CMやテレビで映像が使われる場合は、この映像から切りだされるわけですね。


「暦の上ではディセンバー」で、知った人も、
このPVをどこかで目にするわけですね。


グッと来てもらうことを願うばかりです。


まだ、このPVの世界に没頭できていないので、
変なことを考えるのだと思いますが、

心配なのは、
「このPVが最高にベイビーレイズの魅力を伝えているのか」
…ということです。


気になっているのが、このPVのウリですが、

「人はスローにすると、可愛くない」ってことです。

これは、映像を仕事にしていなくても、
誰しもが思っていることだと思います。

いらぬ心配ですよね。わかってます(笑)。


きっと、テレビ等では、
話題が無ければ、
このPV撮影の裏話を話すことになるでしょうし、
メディアに配布するサンプルCDに添付する資料にも
裏話が書かれているでしょう。


そういうことではなくて、

正直に言いますと
「もっとかわいい表情や踊りをインサートしても良かったのでは?」

…と、どうしても思ってしまうのです(笑)


でもね。

このPVは、そんな心配は百も承知で、制作されているわけです。


「可愛らしさ、だけでは勝負しない」


という意思表示のPVなのです。


それが、すごい。賭けです。


その証拠に、

1、コマ撮りのシーンは良い表情でアイドルらしい魅力にあふれている
2、同じレプロの9nineのPVの映像の素晴らしさ。

が挙げられます。


2の証拠として、以下の動画です。

誰もが圧倒的な画質の良さに気が付きます。
照明も画像の記録フォーマットもベストです。

9nineのメンバーの表現力の高さがあればこそですが、
映像だけみても、素晴らしいです。








つまり、予算の話は置いておいても

PVの何に重きを置くのかは、わかった上で、
ベイビーレイズは、今回あのPVにしたわけですね。


彼女たちは、
「2014年の内に武道館に行かないと解散」という約束があります。


それを踏まえてのPVです。私も、何枚もCDを買います。
どうなってしまうのでしょうか。



さて、話は少しズレるかもしれませんが、


いま、このブログを読んでくださっている、
あなたはどんなPVが好きですか?



以下に、
私が好きなPVを並べてみました。


例えば、アイドリング!!!のシャウト!!!





例えば、フェアリーズのWhite Angel。





例えば、風男塾のチェンメン天国(パラダイス)。





シチュエーションは異なりますが、全体のダンスシーンの映像をベースに
個人1ショットの映像など挿入してます。


風男塾のPVは、その全体のダンスシーンに
ベッドや、テーブルが運び込まれるという
一発撮り風の緊張感の出る一工夫が追加されていて、
とても面白いです。


この時に重要なのが、ダンスシーンにしても、1ショットはもちろん、
「魅力的な表情を撮影し、使う」ことです。


やはり、
アイドル(女性)は、
「かわいい女の子が、華やかな衣装で、歌い、踊る」というのが、
活動の基本であり武器・魅力。
そこを的確にパッケージ化したのがPVだと思うのです。

私は、考えが古いかもしれません。


でも、どうでしょうか?

例えば、℃-uteの「愛ってもっと斬新」




例えば、モーニング娘。'14の「笑顔の君は太陽さ」。





例えば、Juice=Juiceの「イジワルしないで抱きしめてよ」





いかがでしょうか?

先にあげました基本パターンは同じですが、
どれも違った印象で、魅力的なPVになっています。

チャーミングで、キャッチーな振り付け、
また、それを表現する身体能力の高さに感動します。


最後の、Jucie=Juiceは、ダンスバージョンですが、
楽曲の魅力とともに、キレの良いダンスに引き込まれます。



では、

常に最新のテクノロジーを導入していることで
おなじみのPerfumeのPVはどうでしょうか?

「Sweet Refrain」です。





やはり、サビでは踊っています。
とってもキュートで特徴的なダンスです。
回り続けるカメラの動きとどうやって撮影したのか謎な合成など、
それだけでも成立するアイデアの中にあって、
いや、だからこそ、
3人のダンスの存在感が輝いています。


では、ももいろクローバーZはどうでしょうか?

「GOUNN」です。





アニメというかCGバリバリの映像で、
Perfume同様、とてもハイバジェットな映像ですね。

それでも、サビでは、踊っています。


例えば、AKB48の「永遠プレッシャー」




6分頃から、楽曲が始まり、ダンスです。
見事に基本をおさえています。

魅力的なダンスと表情を細かい編集の中にきっちりと見せています。


乃木坂46の「世界で一番 孤独なLover」はどうでしょうか?




街を疾走する自転車を軸に、街中でのダンスと
鏡で挟まれた階段での縦に奥行きのある空間での
全体のダンス。そこに瞬間的な表情、手の動きのインサート。


どんなに予算を使っている人達も、
サビは踊るのです。


なぜ、アイドルは踊るのでしょうか?
CDを売るためのアイデアはどんどん広がって、
変化しています。

でも、ピンクレディの時代から、今に至るまで、
アイドルはいつも踊りつづけています。

映像のルックも違います。予算も違うでしょう。
でも、みんなサビでは踊っています。









そこでスタートに戻ります。

ベイビーレイズの「踊らないPV」という選択は注目なのです。


いつだって出会いは突然です。

その人にとっては、過去にどんなPVを発表していても、
見たことがなければ存在しないことと同じです。

幸い、今は、テレビの歌番組以外にも、
出会いのチャンスはありますから、

そこまでPVは、重要ではないかもしれません。


ベイビーレイズの2014年はこのPVから始まるのです。







最後に、本文とは関係ないのですが、
TIF2013でのテクプリの解散ライブに立ち会った者として
ずっと気になっている、新しいグループ、
アイリスの「魔法の呪文」という曲です。

公式には、こちらの動画しかないので、
数々の動画と並べるには少しアレな感じですが、
楽曲が良い感じでしたので、置いておきます。

「自分だったら、どんなPVにするかな?」

なんて想像してみてください。

そしてアイリスの運営さんには公式サイトなど
色々頑張っていただきたいなと。




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