2016年10月10日月曜日

【ぼんやりメモ】テレビの言葉のテロップフォローについて

テレビ番組などの映像を作りながら、
どのくらいテロップを入れるべきか、
いまだにうだうだと思ってしまいます。

思いつくままに、文字にしてみます。

もう言葉のフォローは、
無くてもいいんじゃないかな?って思う時があります。

バラエティ番組はテロップだらけです。
もともとキーワードやパンチラインを分かりやすく強調して
伝えるために演者の言葉を文字にして入れ始めたと思います。

テロップだらけになったのは私の思う理屈は、

面白い番組を作ろうとする時に、
面白いシーンばかりで繋いでいくわけですから、
ほぼすべての言葉が、パンチラインになりますから、
すべてを「テロップフォロー」したくなります。
当然といえば、当然ですね。

映像はすべてのカット(ショット)に意味がありますから、
意味がなければ繋げないものですので。

そして、同時に、
「ここに入れて、ここに入れないのはおかしい」
みたいにもなりますから。

結果、テロップだらけになります。

テロップのデザインや動きも演出の一部で、
すごく凝ったものも沢山ありますから、
テロップを入れたことで面白く「感じる」のは
大いにありますよね。

笑い声の効果音を足すのも似ているかも知れません。
効果音ですから、ジャンプした映像に、
「ピョン!」みたいな
効果音をつけることと同じですね。
音が合ったほうが笑える。

YouTubeで芸人さんのネタをまとめた映像がありまして、
ほぼ同じネタをテレビ録画したものの中で、
笑い声SEがあるものと、無いものが見られたりするのですが、
笑い声がある方が面白く感じるのを実感しました。
人間の生理として、そう感じてしまうんだと実感しました。

そうそう、

字幕放送は重要ですし、必要です。
音が聞き取りづらい人や日本語を学んでいる人だけでなく、
意図的に音声を小さくしている公共施設の待合スペースなど便利です。
どうやって作っているかなどは、フジテレビのサイトに
詳しく書かれています。

【字幕放送 - フジテレビ】
http://www.fujitv.co.jp/company/action/jimaku.html


テロップフォローの話
番組によっても、演出が違うので必要度は違いますよね。

ドラマや旅番組ではほとんど入りません。
つまり、バラエティ要素の度合いで
テロップフォローの量は変化するんですよね。

私の好きな番組「鉄道ひとり旅」。
私が見るときはいつもダーリンハニーの吉川さんなのですが、
ぜんぜん画面に文字が入りません。

それが映像に没頭できて、
見ている私は、これから何が起こるか、どこへゆくのか
思いもしません。ただ、一緒に見続けているだけです。

それが面白いのです。

【鉄道ひとり旅】
http://tetsudo-ch.com/program/708.html


BSなどの旅番組もテロップが入らないものが多いですよね。

編集作業的にも時間がかかる、
時間はコストになるから入れない(入れられない)という場合も
あると思いますが、

単純に、
テロップに視線が奪われると
肝心な画面の中身を見てもらえないという場合もありますね。
私としては、ここが、最大のジレンマなような気がします。


あと、母(66歳)のテレビライフを見ていると、
テロップを読んでない。表示速度にも追いついていない。

母「これ、ひょっとして、浅草のお店じゃない?」

私「さっきからサイドに書いてあるし」

母「ほんとだ」

ということです。


テレビって、
分かりやすく整理することが得意なメディアで、
サービスが行き届いて、それがどんどんアレもコレも
となって今の状況があるわけですけど。


いろんなパターンがあって、編集理論や哲学がありますから
個別の案件毎に考えるべきもので、結論がだせるものでもないと思います。


バラエティ系のものでも、テロップフォロー、
サイドも入れないでやるタイミングをはかっています。
(笑)


以上、ただの思いつきです。









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